そのアレルギー症状、上咽頭炎が原発かもしれません!
上咽頭炎って知ってますか?
栄養療法の分野では、栄養やサプリが効かない理由の大きな一つとして、『体内で慢性炎症が起こっているから』だと言われています。
慢性的な炎症があると、モグラ叩き状態で良い栄養を入れても、その栄養がダダ漏れみたいになってしまうのですね。
だから、炎症を抑えるってことがすごく大事なことになってきます。
でも、この慢性炎症って自覚症状があるか?と言われたら、ある人もいるかもしれないけど、ない人も多くいるのです。
でも、慢性炎症があることは、血液データからも読み取れたりします。
今日は、慢性炎症として、まだまだ認知度が低い上咽頭炎について紹介します。
上咽頭ってどこ?
上咽頭(別名:鼻咽腔)は『のどちんこ』の後ろの部分で、通常、喉のうがいをしても、そこにはうがい水が届かないところだったりします。
この上咽頭(鼻咽腔)は、呼吸をする(鼻呼吸)と必ずこの部位を空気が通るので、空気中のホコリやウイルス、細菌の影響を受けやすい場所で、ホコリやウイルス、細菌が溜まり場となりやすいため、上咽頭は炎症を起こしやすい部位の一つなのです。
で、一過性というか、急性の炎症ならまだしも、それが慢性的に炎症を起こしてしまってる状態ってのがあって、それが、私たちのクオリティーオブライフを著しく下げてしまうのです。
慢性炎症っていっても、上咽頭という場所は、常に埃、ウイルス、細菌にさらされているため、ある意味、常に炎症を起こしているのです。普通の人でも、です。ただ、その炎症の度合いが、生理的炎症なのか、病的炎症なのか、で、体が受ける影響が違ってくるのです。
生理的炎症だと、リンパ球は休眠状態で、その治療としてされる、塩化亜鉛で患部を擦る処置で、出血もしないのですが、病的炎症だと、リンパ球が戦闘状態に入ってて、出血もするのです。
でね、この病的に慢性炎症を起こしている人であっても、一見内視鏡で上咽頭を観察しても、炎症を起こしているようには見えなかったりするそうです。
でも、薬剤を染み込ませた綿棒でこの部分をこすると、激痛がして、出血をしてくるのです。
上咽頭炎の治療法
治療としては、定期的に、塩化亜鉛で患部を擦って内部炎症を抑えていくという方法です。
これは、Bスポット治療とか、EAT と呼ばれています。
Bスポット療法を行った(上咽頭(鼻咽腔)にお薬を塗布した)後は、ヒリヒリとした感じがBスポットの部位に数時間します。症状が悪い人だと、1日中痛かったりするということ。
でも、そのヒリヒリした感じも徐々に治まっていき、その後は症状がスッキリと改善する流れになるということです。
患者さんからの声として多いのは、このヒリヒリとした痛みが強いほど、その後の治りが良かったという内容です。
このBスポット治療は、東京医科歯科大学耳鼻咽喉科元教授の堀口申作先生が考案した治療法です。
ただ、この「Bスポット療法」については学問的ではないということで、学会では全く取り上げられず、結果として一般の病院ではほとんど行われていないのが現状です。
堀口先生はこの治療をライフワークとして、亡くなられる直前まで約60年間続けておられました。
B スポット治療に興味を持った他の先生が1度堀口先生を訪ねたとき
「この治療は本当に良い方法です。この治療を受けている患者さんは長生きしますよ。」とおっしゃっていたそうです。
上咽頭炎とストレス
この上咽頭はストレスの影響をめっちゃ受けやすい部分って言われています。
これは、体のストレスと心のストレスと両方。
私、Keikoは肉体的に無理しすぎている時、まず、喉の奥に違和感が出てくるし、血液データで慢性的な炎症がありそうって感じなので、とりあえず、長崎に引越しが落ち着いたら上咽頭炎の治療をやってくれるドクターに行ってみることにしようと思っています。
上咽頭炎を原発として出てくる症状
タイトルのアレルギー症状と上咽頭炎ってところですが、
上咽頭炎を原発として、体の症状として現れてくることは多岐に渡ります。
(1)感冒の初期、咽頭痛、扁桃炎
(2)めまい感、低血圧、頭重感、頭痛肩こり、微熱
(3)鼻閉、いびき
(4)アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、花粉症、喘息、 口内炎、掌蹠膿胞症
(5)関節リウマチ、膠原病、自律神経失調症など
(6)IgA腎症
(7)ネフローゼ症候群
(8)潰瘍性大腸炎、胃潰瘍
(9)心身症、チック症
(10)糖尿病
(11)歯痛、歯槽膿漏
慢性上咽頭炎はなぜ自律神経との結びつきが高く、すぐに悪化するのでしょう?
極度なストレスとか、働きすぎで交感神経優位な状態が続くと、自律神経のバランスを崩しますよね。
すると、免疫力が低下するのですが、その免疫力低下は直ちに上咽頭の免疫システムに影響を及ぼしてしまって、そこに慢性炎症があると、一気に悪化するという流れになるのです。
なぜ、すぐに悪化ってことになるか、というところだけど、上咽頭にある絨毛上皮細胞がいつも活性化している状態だから。
つまり、いつ敵が来てもいいように、戦闘準備態勢で待ってるのですね。何かのきっかけがあれば、すぐに戦闘態勢に入って、マクロファージや好中球Tリンパ球に指令を出す状態になれるのです。
慢性上咽頭炎の悪化のキッカケとは?
上咽頭が戦闘態勢に入るキッカケとしては、細菌、ウイルスとかの明らかに『悪者である病原菌』が来た時だけではなかったりするのが、厄介なところ。
ストレスがある
ただ寒い場所にいた
埃っぽい
そんな小さなストレスでさえも、交感神経優位になって、自律神経のバランスが崩れて上咽頭の慢性炎症悪化につながってしまうのです。実際、上咽頭炎で治療する患者さんの多くからは病原菌が検出されないことは多いそうです。
疲れたら風邪をひくってパターンの人なんかは、病原菌が侵入して風邪をひくのではなく、自律神経の乱れから、慢性上咽頭炎が悪化して、その二次疾患として風邪症状が出ているってことがあるので、慢性上咽頭炎をチェックしてみたほうが良さそうです。
上咽頭炎の悪化しやすい人
首の後ろを数分間冷やしただけで、炎症が急激に悪化するそうです。その場合、風邪の症状が出るのだけど、感染を伴ってないので、病原菌や好中球の死骸が入った黄色い痰は出ないで、粘液だけの白い痰が出ます。
自宅でできる、上咽頭炎の予防方法
いきなり病院で上咽頭炎の治療するのはちょっと、、、という人は、自宅でできるセルフケアがオススメです。
上咽頭炎予防のセルフケア、それは、鼻うがい♪
私が初めて鼻うがいの概念にあったのは、3年前ほどにアメリカに住むスペイン人の友達Gemaの家に滞在させてもらっていた時、『鼻が詰まってる』という娘に鼻うがいを勧めてくれて、そんなやり方があるんだ!!って知ったのでした。
鼻うがいをすると、この上咽頭の部分にうがい水が通るので、雑菌を洗い流すことになるし、冷たい水で鼻うがいすることで、この部分が鍛えられるという利点もあるのです。
鼻うがいのやり方
生理食塩水を作る 作りや水分量:水500mlに海塩4.5gを混ぜる
水は、水道水よりも、蒸留水とか精製水が勧められてます。
鼻の穴に1回100〜200mlの食塩水が通ればいいので、
自宅にあるもので、ってことなら、はちみつの空容器とかも使えます!
なんか、でも、不恰好すぎる〜〜(笑)って場合は、
愛用のiherbにもこんな可愛いneti potも売ってます♪ Gemaの家にあったのは、こんなのだったな♪
Himalayan Institute, Neti Pot™(ネティ ポット)、セラミック スターターキット、3 点キット
これは、セラミックのポットで、塩もハーブエキス、エッセンシャルオイル、キシリトールがセットになってて、爽快感がありそうですね〜。
やっぱり可愛いし、私も注文してみようと思います♪
もっと詳しく上咽頭炎について知りたい!という方は、
この本上咽頭炎に関してわかりやすく書いてあって、途中漫画でも説明してあってとてもオススメです!最後に、Bスポット治療をやってくれる病院も紹介されています。
よくわかる最新療法 病気が治る鼻うがい健康法 体の不調は慢性上咽頭炎がつくる