「ちょっとした事が怖いんです。。。」そんなお悩みをいただきました。
今日は、怖がりについて、分子栄養学的観点も踏まえながらお伝えしたいと思います。
怖がりとは何か?
「怖がり」って、なんでしょう。
生物としての生存本能から、危険な状況を回避するために恐怖感を覚えることは自然な反応です。
でも、理論的には無害であるはずの事象に対して強い恐怖感を感じるような状態になってしまうこと。
今日の記事ではそれを「怖がり」と定義します。
怖がりの原因
怖がりの具体的な原因は人それぞれ。
実は、生物的な要素や心理的な要素、社会的な要素など様々な要因が複雑に交錯しているのです。
生物学的な観点からは、恐怖を感じるのは生存本能の一環として、危険から身を守るための反応です。これが生体内要因と絡み合って作用し、特定の事象に対して怖がりやすい性質を持つことがあります。
また、心理的な要素としては、一度、強い恐怖を体験したことがトラウマとなり、似たような状況が再び訪れると、それがトリガーとなって、過度に反応してしまうような状態が考えられます。
これは心的外傷後ストレス障害(PTSD)等の病態とも関連しています。
さらに、社会的要素としては、社会や文化の中で学んだ恐怖の価値観や規範が、個々の恐怖感に影響を与えてしまうのです。
怖がりの症状
怖がりが極端に発現した場合、パニック障害や強迫性障害、社交不安障害など、異常な恐怖により日常生活が著しく阻害されるような状況に陥る場合があります。
これらの症状は、心臓の動悸、冷汗、吐き気、胸の痛みなどの身体的な症状を伴うことがあります。
また、強い恐怖により突発的にパニック状態に陥り、逃げ出す衝動に駆られることもあります。
心理的な面では、不安感や思考の混乱、過度の緊張感などが現れます。
あるいは、特定の事象や状況を過剰に避ける行動を起こすこともあります。また、何も考えられない状態も。
これらの怖がりの症状は、それ自体がその人のストレス源となり、さらに状況を悪化させることにも繋がっていくのです。
「怖がり」であることの影響
怖がりが引き起こす恐怖感は、私達の生活全般に大きな影響を与えてしまいます。
日常生活における意思決定や行動の選択などが、恐怖感に支配されることで生活の質は著しく低下してしまいますよね。
怖がりの娘さんを持ったお母様が、「娘が色々なことに怖がらなければ、随分子育てのストレスも減るのですが、、、」とおっしゃっていましたが、このように、怖がる子も、それを見守るお母様も大きなストレスを抱えてしまうのです。
また、社交や仕事などの場面でも、恐怖感が働くことによって思考や判断が阻害され、パフォーマンスの低下を引き起こしてしまいます。
「怖い」という思いに支配されるタイプの人は人に対して「NO」を言えなかったりします。なので、嫌なことでも、NOといえずに引き受けてしまい、人間関係そのものが嫌になってしまうことも起こると言われています。調や疾病を引き起こす可能性もあります。
不安や憂鬱な感情により食欲がなくなり、栄養状態が悪化したり、睡眠障害に陥ったりすることもあります。
これらはすべて、怖がりが人間の心身の健康に及ぼす悪影響を示しています。
恐怖麻痺反射とは何か?
さて、「恐怖麻痺反射」って言葉を聞いたことがありますか?これは、文字通り恐怖による身体の反射的な硬直・麻痺を指す医学的な概念です。
これは、私達が極度の恐怖や危機感を感じるときに起きる自然な反応なのです。
人間の脳は、危険な状況に遭遇したことを感知すると、自分の意志とは関係なく取る反応があります。
それは、
「戦う」「逃げる」「硬直する」という三つの反応です。
これらの中から一つを勝手に選択し、その反応をします。
このうち、「硬直する」つまり恐怖麻痺反射は、身動きが取れないほどの恐怖を感じたときに生じる反応の一つなのです。
↑(私が驚いて顔面硬直状態になった時の絵をAIに書いてもらいました。いまのAIすごいですね〜)
ここでのポイントは、理論的には無害であるはずの事象に対して本人は意識的、無意識的に強い恐怖感を感じている、ということ。
恐怖麻痺反射は原始反射
恐怖麻痺反射は不安や恐怖に関係がある原始反射の一つです。
妊娠5週から妊娠12週のあたりにこの反射が起こります。まだ、妊娠に気が付かない人もいるくらいのこの時期。
私達が生まれ成長する過程でこの反射が統合されていき、薄れていくのが通常なのですが、母体のストレスが持続した場合に反射が残存すると言われています。
では、母体のストレス状態とは、なんでしょう?
母体が貧血、低血糖、カフェイン、ニコチン、痛み、炎症、怪我、家庭環境、社会環境によって交感神経刺激状態でアドレナリンが出っぱなしな状態になっているということです。
母体がこのような状態な中生まれてきた子は生まれる前から副腎疲労を患っていると言われます。
つまり、生まれながらに、副腎疲労があり、すでに、エネルギーをうまく作るサイクルが回っていない状態で低血糖も起こりやすく、不安感も強くなってしまう、、、という事も背後にはありそうなのです。
恐怖麻痺反射を制御する扁桃体
恐怖麻痺反射は、人間の初期的な生存本能の一部として生じます。これは身体が適応的行動を選択することで危機に対応しようとする反射的な動きとされ、この反応は脳の「扁桃体」が制御しています。
扁桃体は恐怖や脅威を感知する主役とされ、恐怖が過剰になると「恐怖麻痺反射」を引き起こすのです。
また、恐怖麻痺反射は、動物世界においてもよく見られる行動で、ネズミやウサギなどが捕食者に襲われた際に身体を硬直させているのも同じ反射から来る行動ではないでしょうか。
生活における恐怖麻痺反射の例
例えば、地震や火事などの緊急事態に遭遇したとき、突然の恐ろしい出来事に心が追いつかず、すぐに行動することができない人が出ます。以前、我が家で軽いぼや騒ぎがあったことがあるのです。新しく新設した薪ストーブが若干不良品で扉の端っこに隙間が空いてて、そこから火の粉が出たせいで、ボヤが起こったのですが、
そのボヤを発見したのは、その時ちょうど帰省して家に滞在していた20の娘でした。娘はその時具合が悪い我が家の猫の「ふたさん」にCS60を当ててあげていたのです。そんなわけで、まだ起きてリビングにいたのでした。
わたしは、チビたち3人を寝かしつけるべく、寝室で本を読んであげていた時、「ママー!」と20の娘が私を呼ぶ声が聞こえました。(なんだろ?ふたさんが吐いたりでもしたかな?)そんな事を思いながら、まだ、体勢を変えず、本を読んでる私。「ママー!!!!!助けてー!!!!!」(え?!!!ふたさんが噛み付いた???)そう思って、急いでリビングに向かいます。
リビングへのドアを開けた時、薪ストーブから火が出て来て燃えていることに気が付きました。
もうそこからは、必死というか、完全に無意識にただ動いていました。
後からその時の行動を振り返ると、こんな感じでした。
まず、燃えている一軍の端っこを掴み、玄関ドアを開けて外に出し、台所のタオルでバシバシ火の粉を消し、9歳の娘が汲んでくる水をどんどん床にかけて消火活動。
すっかり火がなくなってから、自分がかなり震えていることに気が付きました。
この時、「ママー助けてー」と叫んだ20の娘は、フリーズして最初は全く動けていませんでした。今思うと、フリーズが起こる中、よく声は出してくれたな、って思います。私を呼ぶ声が少し遅れたら、とんでもないことになっていたかもしれません。
9歳のみこちゃんは自分ができることは水くみだ!と、水を汲み始めたのを見て、20の娘もその水くみに参加して動き出したようでした。
この時の、それぞれの動きで、怖い時に『戦う』『逃げる』『フリーズする』かがよく分かる出来事でした。
20日の娘は、普段は全くそのような部分は感じさせない溌剌とした子なのですが、このような場面での恐怖麻痺反射が残っているようです。
色々栄養のことを学ぶにつけ、ああ、娘がお腹にいる時、私はどんな気持ちで過ごしていたんだろう、、、と反省しきりです。
この時は、私に『戦う』モードの反応が起こったから、我が家は無事でした。
いざ、という時、戦うか、逃げるかが、できないと、本当に危ないことになるかもしれないんだな、、、とつくづくかんじた出来事でした。
これらの状況は、日々の生活において大いに起こり得る事実であり、私達全員が恐怖麻痺反射に遭遇する可能性を秘めているのです。
緊張すると、顔が硬直するというのも、恐怖麻痺反射の一例と言われます。
また、小さな子供が泣き叫んで動かないというのも、恐怖麻痺反射のバリエーションの一つです。
恐怖麻痺反射の対策
この恐怖麻痺反射に対する一つの対策として、緊急時の訓練が挙げられます。
地震や火事、病気やケガなど様々な緊急事態に備え、具体的な行動プランを練り、何度も体験しておくことで、いざという時に慌てず、自動的に行動に移せるのです。
また、心理的な側面からは、深呼吸やリラクゼーション法など、自分自身の恐怖心を落ち着ける技術を身につけることも有効。
これらを日々の中で組み込んでいくことで、恐怖麻痺反射を上手くコントロールする力を身につけることができるともいわれています。
また、恐怖麻痺反射を持っている相手と接するときには、真正面に座らない、目を見て話さない、優しいトーンで話す、などの配慮が必要です。(相手を緊張させない配慮)
また、子供が恐怖麻痺反射を持っている場合は、予測される事を伝えておく、「NO」という選択肢も与えてあげる、居心地良く、くつろげる環境を提供する、騒音を避けてあげることが大事です。
怖がりを解消する栄養学
怖がりというのは、その人が様々な恐怖や不安感に取り憑かれる現象を指します。
多くの人々が抱える問題であり、一般的には心理療法や薬物治療が主な対策となります。
しかし、意外なことに怖がりを解消するための新たな解決策がヘルスケアの一部である栄養学の中に見つかるのです。
はて?食事と怖がりとの関係があるとはどういうことでしょうか。
それは心の健康、神経と栄養摂取との間に深い関わりがあるからです。
栄養と心の健康の関係
恐怖麻痺反射が関係するのは、スーパーフィシャル・バック・ラインと言われる前頭葉から頭頂を通って背面に渡る筋肉群。
私達が赤ちゃんから成長してまっすぐ立つためにはそのスーパーフィシャル・バック・ライン全体のテンションが必要です。胎内にいる赤ちゃんの時、わたしたちは丸まってお母さんのお腹に入っています。発達とは、その丸まった身体をしっかり伸ばしていくことなのです。
怖い時、首をすくめる、つまり、首と頭の筋収縮が起こります。怖いと思った時には、この筋収縮が起こります。また逆に、この筋収縮が起きた時に、身体から恐怖反応が勝手に起きてしまう、ということが起こります。
前かがみになっている状態だと、身体が勝手に「このパターンは怖いことがあったときだな、ということは今怖いんだな、準備しなきゃ!!」と、副腎からコルチゾールやアドレナリンを出す準備をし始めます。
このスーパーフィシャル・バック・ラインはおでこのあたりまで繋がっているので、いつもスーパーフィシャル・バック・ラインが緊張している人は頭皮(僧帽腱膜)が硬い特徴があります。要は、いつも身体が緊張しているのです。そして、怖いんだな!と、副腎が働いてしまっているのです。
もうおわかりでしょうか。。。このような状態でいると、副腎が働き続けるので、副腎疲労になりやすいのです。「なんか疲れやすい。。。。」と思う背後には、実は、「怖い」という恐怖心や身体の緊張が隠れているのです。
怖がりの人は概して疲れやすい人が多いのはそのためです。副腎が疲弊してくると、低血糖にもなりやすくなるので、気持ちは余計落ち込みやすくなります。
低血糖は十分ストレス源なので、身体はますますサバイバルモードになっていきます。
なので、怖がりのケアする時は副腎ケアを同時にすることで、身体も心も安定を取り戻しやすくなります。
副腎ケアをしていくことは、ストレスに対抗するエネルギーを作れる身体にすることになります。栄養素的には、マグネシウム、COQ10、ビタミンC、ビタミンB群、副腎アダプトゲン、リコリス、DHEA、プネグネノロン、などが挙げられるものでしょう。
心の健康に影響を与えている栄養素は多様です。
これらの栄養素が欠乏すると、心が不安定になることがあるのです。例えば、ビタミンB群は神経系の健康を保つために重要であり、不足するとイライラしたり、抑うつや不安を感じやすくなります。
また、マグネシウムは筋肉の緊張を和らげる効果があり、リラクゼーション効果をもち、質の良い睡眠を促し、心を安定させる役割を果たします。
さらに、オメガ3脂肪酸は脳の機能を向上させ、心の健康に役立つと言われています。
だからこそ、栄養と心の健康との間には深いつながりが存在するのですが、多様な栄養素が関わっているので、一度、分子栄養学的な血液検査などをして、自分の体内で栄養がどのように回っているのか、いないのか、を見てみると、手当り次第にならなくて良いでしょう。
それらにご興味がある方はご相談ください。分子栄養学的血液検査をしてくれるクリニックをご紹介いたします。
怖がり改善のための必要な栄養素
怖がりを解消するには、いくつかの栄養素は特に必要です。
ビタミンB群は神経系の健康を維持し、ストレスや不安を軽減することが証明されています。
特に、何につけても大切になってくるビタミンB6はセロトニンというホルモンの生成を助け、気分を安定させます。
一方、マグネシウムは神経筋伝導を正常化し、リラックス効果をもたらします。
また、オメガ3脂肪酸は脳の健康と精神の安定に役立ちます。
これらの栄養素を積極的に摂取することで、身体の中から怖がりを解消することが可能になります。
怖がりに対する食物からの栄養摂取の具体的な方法
栄養素と言っても、サプリはちょっと〜〜という方もいますよね。
サプリは栄養の効率化だ、と言われますが、お子さんが小さすぎる場合など、なかなかサプリで摂取するのが難しい場合もありますね。
怖がりを解消するお勧めの食材を挙げますね。
全粒穀物やビーツ、バナナやアボカドなどにはビタミンB群が豊富に含まれています。
また、ナッツや種子、豆類、バナナ、アボカドなどにはマグネシウムが含まれています。
オメガ3脂肪酸は、魚類や亜麻仁油、チアシードなどに含まれています。
これらの食品をバランス良く摂ることで、心の健康を守り、怖がりを改善する手助けをすることができます。
ただし、必要以上の摂取は避け、適量を心掛けることが大切です。特にナッツは前の記事でも書いたように、カビ毒が心配な食品なので、食べ過ぎは注意です。
怖がり改善のためのライフスタイル
重度の恐怖心は心身に大きな影響を及ぼします。
心拍数が上昇し、血圧が急激に上がります。
これは、恐怖心が感じさせるストレスに起因するものです。
結果として体は過剰に反応し、精神的にも肉体的にも疲れてしまいます。
だからこそ、怖がりの改善には、適度なライフスタイル変更が求められます。
健康的な食生活、適度な運動、十分な睡眠、リラクゼーションなどは、怖がり改善のために不可欠なエレメントであります。
適度な運動と心の健康
適度な運動は心身の健康に欠かせない要素です。
運動により心臓の働きが改善され、血流が良くなるため、脳への酸素供給が増えます。
これにより記憶力や学習能力が向上し、心の健康維持に寄与します。
また、運動によるエンドルフィンの分泌はストレス緩和にも役立ちます。
定期的な運動は、神経系のバランスを保つのに重要で、恐怖感やイライラを抑える働きもあります。
これらのことから、適度な運動は心の健康を維持し、怖がり改善に効果的であるのです。
でも、怖がりの方は、副腎疲労傾向がある場合が多いので、そのときは、無理のない運動ということもポイントになってくるでしょう。
「適度」というのは、やり終わったあとに、爽快感、快適感がある状態になっていること。疲れを感じていたら、それはやり過ぎです。
身体のマッサージの重要性
『怖い』という思いとともに、スーパーフィシャル・バック・ラインと言われる前頭葉から頭頂を通って背面に渡る筋肉群が緊張しているため、その筋肉を一部でも緩めたり、伸ばしたりするマッサージによって、身体全体に変化を起こすことができます。
ハムストリングの過緊張でメンタルの低下が起こると言われています。
恐怖麻痺反射が残存していると、背中の筋肉や感覚が育ちにくいと言われるので、お子さんの場合は背中を擦ってあげる刺激だけでも、効果があります。
大事なのは、嫌な刺激ではなく、心地いい刺激であること。
足の指を回すことも効果があります。
これは、スーパーフィシャル・バック・ラインと言われる前頭葉から頭頂を通って背面に渡る筋肉群につながる筋肉を刺激していることになるから、その恩恵が得られるのです。
十分な睡眠の重要性
十分な睡眠は健康の上で何かと重要な役割を果たします。
睡眠中には、脳が日中の情報を整理し、記憶が定着します。
睡眠不足は記憶力低下や集中力の欠如といった問題を引き起こします。
また、心地よい睡眠はリラクゼーション効果があり、ストレスの軽減にも寄与します。
十分な睡眠時間は、リラクゼーションやストレス処理、情緒安定の為にも必要であります。
また、十分な睡眠によって、副腎を休めてあげることが大事です。
これらをまとめると、十分な睡眠は心と体の健康に欠かせず、怖がり改善にも大いに寄与するのです。
趣味やリラクゼーションの効果
趣味に没頭することやリラクゼーションは、心の安定に大いに貢献します。趣味はストレスを忘れさせ、自己実現の喜びをもたらします。これにより、自己肯定感が高まり、自己効力感が向上します。
リラクゼーションもまた、心と体のリフレッシュに必要不可欠です。
深呼吸や瞑想、ストレッチなどのリラクゼーションテクニックにより、体内のストレスホルモンの分泌が減少し、リラクゼーションが進みます。
これにより心身ともにリラックスし、恐怖感や不安が和らぎます。
総じて、趣味やリラクゼーションの効果は心の安定に寄与し、怖がり改善の一助となるのです。
恐怖麻痺反射を緩和するメディカルアプローチ
我々が感じる恐怖は、ある種の危険への無意識的な反応であり、極度のストレスや恐怖感により身体が動けなくなる恐怖麻痺反射は、極めて厄介な症状の一つです。
しかし、医学の進歩により、この恐怖麻痺反射を緩和するための新しいアプローチが開発されています。
恐怖麻痺反射を緩和する医療的な治療方法はどんなものか?
恐怖麻痺反射を緩和するためには、まずその原因を特定し、適切な医療的手段を選択することが重要です。
恐怖麻痺反射は、ストレスや恐怖感が再三続き過剰に反応した結果であり、通常は心理療法やカウンセリングを通じてその状態を改善します。
この治療は、誤った思考や感情を再評価し、恐怖感を理解し、対処する技術を習得するのを目指します。
また、必要に応じて薬物療法が併用されます。
特に、抗不安薬や抗うつ薬がこの際に使用されることが多いです。
ただ、これらの薬は、一時的には神経伝達物質のバランスを整え、恐怖感やストレス反応を抑制し、恐怖麻痺症状を軽減しますが、中長期に使用すると、逆に神経伝達物質がCOMTやMAOという分解酵素によって分解される方向になるため、基材が減少していき、
「今までの薬の量では効かない」という状況に陥ってしまい、薬に依存する方向になってしまうため、私はあまりお勧めしていません。
また、薬物に頼ることで真の恐怖感について理解する機会が失われる可能性もあります。
だからこそ、薬物治療の適用は適切な診察と情報提供のもと、慎重に進めるべきでしょう。
専門家に求めるサポート
適切なサポートを得ることは、恐怖麻痺反射の治療において不可欠です。心理療法を行うためには、カウンセラーとの定期的なコンサルテーションが必要となります。
この中でカウンセラーはコーピングスキルを教え、感情管理を支援します。時に、恐怖麻痺反射の背後には、逃げ場がないことを経験した『トラウマ』が関与していることもあるからです。
また状況によっては、家族や友人にも対応を理解し、適切なサポートを提供するよう指導する役割を果たします。
実際の例から学ぶ怖がり改善ストーリー
実際の人間が抱える怖がりや不安、それらをどのように克服し成長につなげたか。
その事例を詳しく解説していきます。
日常生活で小さな不安からビジネスの場での大きな挫折まで、様々な怖がりを改善し、自身の可能性を広げていった体験談を通して、あなた自身の抱える問題に対する新たな解決策を見つけ出していただければと思います。
成功事例の紹介
まずは一人の女性、彼女の名前は花子さんとします。花子さんは幼い頃から人前で話すことが怖く、いつも緊張していました。
しかし、ある日それを改善する決断をしました。それが、スピーチコンテストに参加することでした。
最初は全く話せず、舞台に立つのも怖がっていました。しかし、練習を重ね、小さな成功体験を手に入れていきます。
そして彼女はついに、自分が怖がっていた人前で話すことを乗り越え、スピーチコンテストで見事優勝を果たしました。
このように、何かに怖がりを克服するためには自分自身の困難に立ち向かう勇気が必要であり、それを呼び覚ますきっかけがあれば、劇的な成長が可能となります。
時に、苦手と思うことの後ろに、その人の人生のテーマが隠れていることがあります。この花子さんの場合は、人前で話すことは苦手で怖いことでしたが、それが彼女の使命にも繋がっていたのでした。
失敗事例からの学び
一方で、すべてが成功で終わるわけではありません。
そんな失敗体験についてもお伝えします。ある青年、彼の名前をたかしくんとしましょう。たかしくんは人付き合いが苦手で、友人作りに怖がりを感じていました。
しかし、無理に友人作りを頑張った結果、彼は「偽りの自分」を作り出してしまいました。
それは一時的には友人が増える結果をもたらしましたが、本来の自分を見失い、最終的には心身共に疲弊してしまいました。
たかしくんの事例から学べることは、怖がりを改善するためには「自分を偽る」「無理な挑戦」よりも、「自分を理解し、自分に合った方法で進む」ことが重要であるという教えです。
事例から導き出される具体的な対策
前述の2つの怖がり改善の事例、成功と失敗、それぞれから何が学べるのでしょうか。
まず、花子さんの事例からは、自分の怖さに立ち向かう勇気と継続的な努力の重要性が学べます。
そして、それを成功に繋げるためには挑戦のきっかけが必要であることがわかります。
その一方で、たかしくんの事例からは、自分を見失うような無理な挑戦よりも、自分自身を理解し、それに沿った方法を選択することの重要性がわかります。
これらを踏まえ、具体的な対策としては、まず自分の怖がりを正直に認め、それを乗り越えるためにはどんな挑戦が必要なのかを見つけ出すことが重要でしょう。
そして、その挑戦を続けることで怖がりを改善し、自信をつけることが可能となります。
継続的なケアと自己理解
人生を通じて自己理解を促し、それに基づいて自己改善を進めていくためには、自分自身という何者かを理解し、その上で継続的にケアをしていくことが求められます。
これは、一夜にして達成できるものではありません。
必要なのは、コツコツと自らを洞察すること、そして自らに対する理解を深め、逐一その観察を元に自己を改善する戦略です。
自分自身の怖がりを理解する方法
まず最初に自己理解を深める上で欠かせないのは、自分自身の恐怖、つまり「怖がり」を理解することです。
恐怖というのは、自分の本質を見つめる上での大きな障害になる場合があります。本当の自分を見つめるのが「怖い」のです。
「怖がり」と向き合い、それを理解する非常に重要なステップになります。
どうすれば「怖がり」を理解できるのでしょうか。
まずは自分の内面を見つめることから始めます。自己反省の時間を設け、自分が何を恐れているのか、なぜ怖いのかを確認すること。
それを認め、それを理解することです。
次には行動パターンを分析します。
自分が恐怖を感じる時、自分はどのように振るってしまうのかを観察します。
恐怖が引き起こす行動や反応は、その恐怖を理解する上でも大切な手がかりになります。
最後には専門家の意見を求めることも有効です。
カウンセラーなどに相談することで、自分では気づけなかった恐怖の発端やそれに対する対処法を教えてもらうことができます。
怖がりと向き合う心構え
恐怖と向き合う心構えとは、まず「怖がり」を否定せずに受け入れることから始まります。
「怖がり」は私たちが直面する脅威に対する自然な反応であり、それ自体は悪いことではありません。
大切なのは、その怖がりをどのように捉え、どのように対処するかです。
また、恐怖を抱え込むことなく、その感情を表現することも重要です。
感情を押し殺すと、それは内に溜まるばかりでなく、さまざまなストレスなどの原因となります。
友人や家族、専門家など、信頼できる人物に自分の怖がりを共有することをおすすめします。
そして最後に、全てを自力で解決しようとしないことです。
恐怖は時に私たちを圧倒し、どうすればいいか分からなくなることになります。
漠然とした「生きにくさ」その後ろには、怖さがあるのかもしれません。
その際は、適切なサポートや資源を活用することで、その背後にあるものがカウンセラーと共に言語化され、解決への一歩を踏み出すことができるでしょう。
心と体の健康には栄養が不可欠です。心の問題と思われるケースにしても栄養についても相談できるカウンセラーに相談されることをお勧めします。
そして、これは、相談者にお伝えしていることですが、決して、スピリチュアルな方向に助けを求めない方が長い目で見て良い方向に行きます。
スピリチュアルヒーラーは、その方自身が栄養不足なことが多く、それ故、何かが見えたり、、、といった現象が起こっているように感じているケースが多々あります。(栄養を学んでいくと、そのことがよくわかります。)
栄養不足な人はつまり、心と身体が本来の健康ではないので、脳内の神経伝達物質もアンバランスであったりして、共依存の関係になりますし、どんどん深みにハマっていくことになります。
自己改善のためのステップバイステップガイド
最後に、自己理解と怖がりとの向き合い方が整った上で、自己改善のためのステップバイステップガイドをご紹介します。
できれば、この行程は信頼できるカウンセラーと共に行うことが望ましいです。
✿1. 自己理解:自分の強み、弱み、恐怖を理解しましょう。これが自己改善の基盤となります。
✿2. 目標設定:自己理解から派生した自己改善の目標を明確に設定します。小さな目標から始めることが大切です。
✿3. 行動計画:目標達成に向けて、具体的な行動計画を立てます。
✿4. 実行と評価:行動計画に従って行動し、その結果を評価します。反省点があればそれを次の行動計画に反映していきます。
この4つのステップを繰り返していくことで、自己改善は実現可能です。
強みを活かし、弱みや怖がりを克服していくことで、より自己理解が深まり、自己改善が進むでしょう!
また、なにかの感情が起こった時に、それに囚われて身動きができなくなる、、、などの問題にはメンタルビューティーセラピーが有効です。
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