アレルギーそれともヒスタミン不耐性?
今日は、ヘルスカウンセラーとしての記事を♪
花粉とか、 PM2.5とか、アレルギーになる原因物質はいっぱいありますね。で、腸内環境よくしようって、発酵食品とか一生懸命食べてたりする人もいるかもしれません。
でも、もしかしたら、その患っているアレルギーみたいな症状って、その発酵食品にも原因があるかもしれません。
って言うのは、あなたが『ヒスタミン不耐性』ってことで出ている症状かも知れなからです。
ヒスタミン不耐性(Histamine Intorelance) って言葉、聞いた事がありますか?
この頃でこそ、少しその言葉の認知度も出てきたかな、って感じですが、それでも、
あんまりこの言葉って広まっていないようなので、ちょっと今日は記事にしてみます〜。
症状的には、アレルギーと同じような感じだけど、要は体が、多すぎるヒスタミンをうまく処理できずにいるってこと。
ヒスタミン不耐性の主な症状
おもな症状としては、
→頭痛/偏頭痛
→眠りにつきにくい
→低血圧
→めまい、ふらつき
→不整脈
→体温調節がしにくい
→不安症
→むかつき、吐き気
→お腹の張り、膨満感
→のぼせ
→鼻つまり、鼻水、息苦しさ
→生理不順
→じんましん
→皮膚、目、耳、鼻などのかゆみ
→疲労
→組織の腫れ(例えば、のどの粘膜、いがいが痒いなども)
→胸の痛み
→数秒意識を失う
→胸焼けなどの消化系の不具合
→頻脈
→鉄っぽい味がする
などがあります。
なんか、アレルギーだか、風邪っぽくって、調子悪いかも〜〜、って感じるときの症状にもにてますね。
そしてこれは、もちろん、すべてが一人の人に起こる訳ではありません。
でも、一人の人は、一貫して同じような症状に悩まされがちです。
そもそもヒスタミンって?
ヒスタミンは、とっても重要な生体内で活性化している生体内物質で、体の中の多くのシステムの中で機能していて、必要不可欠な物です。また、神経伝達物質でもあって、胃酸の量の調整にも働いているし、血管の浸透性にも関わっているし、筋肉の弛緩にも、脳の機能にも関わっています。ヒスタミンは、色んな濃度で、ほ乳類の色んな組織に存在しています。人間では、最もヒスタミン濃度が高いのは皮膚、肺、胃で、脳や、心臓にも少量あるのです。
ヒスタミンの役割として、病気を引き起こす、例えばバクテリア、ウイルス、またその他の体外物質に対抗して働く事も、とても重要です。
ヒスタミンは、生成されたら白血球に貯蓄されて 組織のマスト細胞や、血液で体中を廻る好中球の中にあります。
体内に、体外侵入物が入って来て免疫システムが活性化されると、ヒスタミンが一番に反応し、”防御するための化学物質”に、またはもっと詳しく言うと、炎症が起こるプロセスの中で分泌される、炎症仲介物質になるのです。炎症反応が起こっているというのが免疫システムが体への脅威に対して反応している証拠なのですよね。炎症が起こる時にはヒスタミンが必ず介在していて、過剰なヒスタミンは炎症に似た症状に繋がってしまうのです。
上の役割に加えて、ヒスタミンはアレルギー反応のキーとなる仲介物質にもなります。アレルギーって言うのは炎症反応に必要不可欠なので、ヒスタミンは、他の炎症仲介物質と共に分泌されてアレルゲンに対してアレルギー反応を起こすのです。
アレルゲンはそもそも生きている細胞の構成要素で、それ自体は無害なのです。例えば花粉や、動物のふけ、カビの胞子、ホコリ、ダストマイト、または食べ物などがあります。
外からの物で無害なはずの物へのアレルギー反応は、私たちの免疫システムがそれらを脅威になりうると間違える事から起こります。
どれくらいのヒスタミンだと過剰なのか?
どれくらいのヒスタミンだと過剰なのか?
人によって、体が処理できるヒスタミンの量は違っています。その人が許容量を超えた時に、ヒスタミン不耐性の症状が出てしまうのです。
健康だったはずの人であれ、食事で、ヒスタミンを過剰に取ってしまうと、ひどい頭痛に悩まされたり、のぼせたりする事もあります。ただ、低濃度しか摂取してない場合では、ヒスタミンにセンシティブな人だけが反応を示すのです。
どれくらいのヒスタミンを許容できるのかは人によって様々で、遺伝的要因、過去の病気、肉体的状態、ホルモンの変化(特に、色んな生理サイクルにある女性、閉経なども)それに、薬の影響なども、ヒスタミンを処理する能力を低下させるるのです。そのようなヒスタミンを処理する能力が低い状態が、ヒスタミン不耐性と言われています。
どうしてヒスタミン不耐性になるのか?
どうしてヒスタミン不耐性になるのかを考えてみましょう。
ヒスタミンを分解するプロセスが欠如するような、いくつかの通常じゃない肉体的な状態がヒスタミン不耐性に繋がります。
普通の肉体コンディションでは、過剰なヒスタミンが2つの主な酵素系(ヒスタミンNメチル転移酵素(HMT)それに、DAOと呼ばれる粘膜酵素であるジアミンオキシダーゼで分解されます。二つのシステムのうち、DAO酵素システムの欠如がヒスタミン不耐性の主な原因になっていると注目されています。
通常は、色んな要因から増えたヒスタミンが、あるレベル以上になった時、上に述べた酵素は過剰分を分解するのです。しかし、その分解速度が、過剰分に対応しきれない場合、体内のヒスタミンの総量が上がってしまうのです。そして、あるレベルにまで上がってしまうと、特殊な細胞でヒスタミンレセプターとヒスタミンが結合して、通常はアレルギーとして間違うような症状が起こって行くのです。
上に書いたヒスタミン不耐性の症状に加えて、過剰なヒスタミンは既にその人が持っているコンディションを悪化させます。例えば、アトピー。アトピーは皮膚の炎症ですが、ヒスタミンが多く含まれた食べ物を食べると、ヒスタミン不耐性の患者の多くは、持病のアトピーが悪化します。
食物アレルギーとヒスタミン不耐性の見分け方
食物アレルギーは、免疫の急激な反応で、アレルギーをおこす食物のタンパク質、アレルゲンに反応してIgEの抗体が生産されてしまいます。アレルゲンになる食物がその食べ物がアレルギーの人に消費されると炎症仲介物(炎症を引き起こしたり仲介する化学物質)が急激に分泌されます。この結果はたいてい、その食べ物が食べられてから数分以内に起こります。なので、食物によるアレルギー反応は、瞬時に現れて、単にアレルゲンとなる物に、少量であろうとも反応しているだけなのです。
それに比べて、ヒスタミン不耐性は、同じように見えるかもしれませんが、現れるのに時間がかかりヒスタミンが沢山含まれている食べ物を食べてもすぐに現れるという事ではありません。これは、組織が反応を示すにはヒスタミンがある一定量になる必要があるためです。ですから、少量のヒスタミンでは反応は起きません。体が要求する以上のヒスタミンが体にトータル量としてある時に反応を起こすのです。これはバケツに水を溜めるのに似ています。バケツの上まで水が来てあふれない限りは大丈夫なのです。あなたの足はぬれたりしないんです。この様な訳で、即時型を刺激して反応を見るアレルギー用に出来たテストでは、ヒスタミン不耐性を知る事は出来ないのです。
しばしば、その症状は数分後とは限らずヒスタミンリッチな食事をとった数時間後に発症するかもしれません。体の中のヒスタミン量が徐々に上がって行き酵素が処理する能力を超えるからです。このように、ヒスタミン不耐性ではその原因と結果を関連つけるのが難しかったりします。
ヒスタミンはどこからくる?
では、ヒスタミンは、一体どこから来るのでしょう?
→アレルギー(IgEリアクション)
→小腸のバクテリアの異常増殖
→腸漏れ(リーキーガット)
→胃腸出血
→ジアミンオキシダーゼ(DAO)の欠乏
→ヒスタミンリッチな食事
→薬物(DAOの低下を引き起こす)
体の中で生産されるヒスタミンに加えて、様々な食物にヒスタミンが含まれていて、ヒスタミンを放出する原因になったり、ヒスタミンを分解するDAO(ジアミンオキシダーゼ)をブロックしたりします。
ヒスタミンを多く含む食事
ヒスタミンを多く含む食事
→発酵して出来ているアルコール(ワイン、シャンペン、ビールなど)
→発酵食品(ザワークラウト、酢、醤油、ケフィア、ヨーグルト、Kombucha)
→酢が入っている食物:ピクルス、オリーブ、マヨネーズ
→塩漬けされている肉:ベーコン、サラミ、ペペローニ、ソーセージ
→発酵して酸っぱい食物:サワークリーム、サワーミルク、バターミルク、天然酵母パン
→ドライフルーツ:アプリコット、プルーン、デーツ、レイズン、
→ほとんどの柑橘系のフルーツ
→寝かしてあるチーズ、ヤギのチーズも含む
→ナッツ:クルミ、カシューーナッツ
→豆類:ピーナッツ
→野菜:アボガド、なす、ほうれん草、トマト、
→魚:スモークされた魚、鯖、マグロ、イワシ、あじ
ヒスタミンを放出させる食べ物
ヒスタミンを放出させる食べ物を以下に挙げてみます!
アルコール
バナナ
チョコレート
牛乳
ナッツ
パパイヤ
パインアップル
貝
イチゴ
トマト
麦の胚が
食品添加物
DAOをブロックしてしまう食べ物
アルコール
エネルギードリンク
紅茶
マテ茶
緑茶
ヒスタミン不耐性の人の安全な食べ物
じゃあ、何の食品が安全なの?
これだけ色々あると、じゃあ何を食べたら良いのよ〜〜!!って思いますよねー。
以下にあげる物が、ヒスタミン量の低い、つまり ヒスタミン不耐性な人が食べても安全な食べ物です。
→新鮮に火を通した肉
→新鮮な魚
→卵は食べ過ぎない量
→グルテンを含まない穀類:米や、キンワなど
→新鮮な果物:マンゴー、なし、スイカ、リンゴ、キウイ、グレープ
→新鮮な野菜:(上のリストのトマト、ほうれん草、アボガド、なすを除く)
→牛乳に変わる飲み物:ココナツミルク、ライスミルク、ヘンプミルク、アーモンドミルク
→調理脂:オリーブオイル、ココナツオイル
→葉物のハーブ
→ハーブ茶
ヒスタミン不耐性の人には、新鮮な食品がキーワードになりそうです。
DAOの低下を引き起こす原因になる事にも注意を払った生活をすると良いでしょう
→グルテン不耐性
→リーキーガット
→SIBO(small intestinal bacterial overgrowth)小腸細菌過剰繁殖
→DAOをブロックする食べ物
→遺伝変異(アジアの人に多い)
→クローン病、腸の病気、大腸過敏、からの炎症
→薬:非ステロイド系の抗炎症剤、抗うつ剤、免疫調整剤、不整脈治療剤、抗ヒスタミン剤、H2ブロッカー
ヒスタミンブロッカー薬は、ヒスタミン不耐性に効きそうに思えますが、それらの薬はDAOレベルを下げてしまうそうです。
もし、ご自身がヒスタミン不耐性の疑いがあるなと思ったら、上に述べたヒスタミンの少ない食べ物を3ヶ月食べてみてください。
それと、DAOの生産に繋がるように栄養に注意する事も必要だし、DAOのサプリメントもIherbでは取り扱っているようです。これです。
商品のレビューの所に、じんましんに悩まされていて、病院を転々としてたけど、これで命が救われたーって、感謝が述べられていました。
知られていないけど、このヒスタミン不耐性は意外と多いようです。アレルギーっぽい症状が出る時に、ヒスタミンリッチな食事を控える事で症状ので方が全然違ってくるかもしれませんので、試す価値あると思います。