糖質制限で【糖がちゃんと使えない体】は改善するのか?

先日、健康サロンをやっている人たちのあつまりがありました。案の定健康話になったのですが、健康に良いことということで「糖質制限をすること」って普通におっしゃる方がいて、私は「。。。」となりました。やっぱり、「糖質制限が健康に良い」って健康常識がまん延してるなーと感じました。

さて、さて、
前回は現代生活を普通に送っていたら、PUFAまみれになっちゃって、少しずつ、少しずつ甲状腺機能低下になっていくよ、ということをお伝えしました。

PUFAとは、もう一回整理すると、多価不飽和脂肪酸といわれれる2重結合を2個以上持っている体内でも酸化しやすい油でしたね。

栄養業界、不思議なくらいPUFAの体内での酸化については発信されていません。それどころか、オメガ3系の油は健康に良いと皆で口を揃えて言っている恐ろしい状態です。

わたしは、PUFAについて、そして糖について、学んでいった時に、これは、微力ながらも発信して、この落とし穴に落ちない人を増やさないといけない!!って強く思いました。

だって、本当に逆じゃないですか。

先日も糖質制限と、オメガ3系の脂の摂取をしている方からメールをいただきました。

糖質制限で食後の眠気などがなくなり、体調が良いと感じる一方、ちょっと前から足に痛みが出て来たというもの。。。

こういうのってあるあるですね。

食後の眠気は糖質を減らすと起きなくなります。

そもそも、それは、【うまく糖が使えていない】から高血糖になり、その後体がインシュリンを分泌しすぎて低血糖になり、という中で強烈な眠気に繋がるのですが、

糖を減らすと、その高血糖と低血糖が起こらなくなるので、眠気に苦しむことがなくなり、「あー調子良くなった!やっぱり糖質制限っていいんだな!」となりがちなのです。

でも、それを年単位で続けていくと、ますます体の糖代謝の能力は落ちて行きます。そして、たまーに外食などで、糖をしっかり摂る食事でもしようものなら、気絶するほどの眠気に襲われるのです。

これは、糖質制限を続けた所で、【糖をちゃんと使えない体の状態】が改善したとは言えないですよね?

それどころか、悪化していますよね?

もう、こんな感じになってしまうと、『糖って悪!』って信じ込んじゃって、糖をガッツリ食べている人を『そんな不健康な事して信じられん!』という目で見るようになります。

これは、糖が悪いのではなく、糖をうまく回せない体になってしまっていることに原因があるのです。

糖をうまく回せないから、血糖値が上がりやすい、その状態が体で成り立っている、つまり、高血糖というのは、体に糖が必要じゃないから取り込まずに、上がってしまったのではなく、体に糖は必要なのに、うまく利用できなくて(利用障害)上がってしまったという結果なのです。

なのに、【糖】が悪い!!となるのは、木を見て森を見ずの状態なのです。

では、既に糖の利用障害が起きているなら、どうやって改善していったらいいのか、ですよね。

PUFAをとらないような食生活にすることは、お伝えしましたね。

それを前提としながら、毎日はしっかり【糖】を取ってもらいたいのです。

でも、摂る【糖】に注意が必要だったりします。健康体にまで戻ったら、しっかりお米を食べる生活というのでしっかり糖は回るのですが、何か不調が起こっているなら、ほとんどの方は糖のエネルギー代謝が滞っている状態に陥っていると思われるからです。

その場合、しっかりお米を食べると、体がお米を分解するエネルギーを捻出しなければならない事、

お米はグルコースという糖の集まりなので、大量なグルコースのみが入ってくることから、うまく利用できない人がいらっしゃいます。うまく利用できずに、高血糖になったり、眠気がでたりします。

その場合はお米の摂取量は減らして、【糖+果糖】(グルコース+フルクトース)の組み合わせの糖質がシンプルに入っているものを摂取することで体は【糖】という材料からエネルギーを作るための代謝が回しやすくなっていきます。

糖がうまく回らないのには原因があった、糖そのものが原因なのでないのですね。糖質制限をすると、【糖はますます使えない体になる】というのが実際に起こることだと覚えておきましょう。

さて、今日のお話が参考になったら嬉しいです。

またお伝えしていきますね!

(娘がハマってる米粉とグラスフェッドバターを使ったクッキー。とっても美味しく作れるようになりました^^)

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